ブルースリーの後ろ回し蹴り
格闘を映画という媒体に登場させ強烈な印象を残したブルースリー
武術をスクリーンに焼き付けることにこれほど貪欲にとりくんだ人は稀である。
まだ武術がなんであるのかという世界的認識がないうちにその後のどの武術家よりも
様々な要素を見せていたことは驚くべきことであり、
しかも哲学的要素・技術的要素 全てにおいて完成され
武術に関して不毛といっていいあの時代に咲いた最初にして最期のあまりに大きな花だったのである。
ゆえに彼の死後30年以上経っても彼を超えるインパクトをもつものは誰一人として存在していない。
武術において彼よりこの世界に貢献できる者は存在し得ない
何故なら武術において不毛であった時代に武術の何たるかを世界に広めきった彼の功績は
この世界に滅亡が訪れ、武術がなにかという認識を消し去ってしまうしか方法がないからである。
ここでは彼がのこした技術のうちの一つである「後ろ回し蹴り」を考察する。
蹴り技のオンパレードであるテコンドーの世界でさえ横蹴りが主流だった時代に彼は最先端の
「掛け蹴り」や「後ろ回し蹴り」を導入していきスクリーンのうえではきわめて派手な使い方をしている。
彼はこの蹴りが派手であってしかも視覚的に聴衆に訴えることができることを知っていたからである。
彼は後ろ回し蹴りの偉大なパイオニアである。
死亡遊戯におけるカウンターの後ろ回し蹴り
ここでカウンターの後ろ回し蹴りの考察を行う
敵のヌンチャク攻撃の挙動を確認 ダッキングの開始 ヌンチャクがブルースの上を通る すかし終わる前に後ろ回しへ 腰から回転して体全体のバネを使い
体の回転とテコンドーのような
蹴りを当てる前に敵を目視 反動力 両方の力を利用し 顎の先端にHIT フォロースルーの効いた蹴り 敵は思わずふっとぶ
ここで動画も用意して確認してみよう
おわかりいただけるであろうか…
見たことがない人は是非映画を見ていただきたい。
ロングストリート出演時の後ろ回し蹴り
ロングストリートに４部のみゲスト出演したブルースリーの後ろ回し蹴りをご覧頂こう
この作品は邦版がなく大変貴重である、
ナイフをもっている敵がブルースに突っ込む ブルースは中段回し蹴りでカウンターをとる 思わずうずくまる敵
蹴りを当てる前に敵を目視 後ろ回し蹴りへ 顎の先端にHIT
動画で確認
中段回し蹴りの後に後ろ回し蹴りをつなげる連携を多く見せるブルースだが
ここでは回し蹴りをカウンターであてて後ろ回し蹴りへつなげている。
動画ではとどめの飛び蹴りもご覧頂こう。