ＷＯＷＯＷ観戦記ＶＯＬ.８

BOXING

シェーンモズリーＶＳバーノンフォレスト

経緯

シェーンモズリー

元ライト級、現ＷＢＣウェルター級王者

脅威のスピードを持つオーソドックスの選手、無敗で連勝を続け、シュガーレイロビンソン、シュガーレイロビンソンの「ＳＵＧＡＲ」を受け継ぐ

2000年にオスカーデラホーヤに判定勝ちでウェルター級のベルトを手に入れてＰＦＰ（パウンドフォーパウンド）においての高い地位を確立している

アマチュア時代にオリンピック予選で夢の障壁となったバーノンフォレストに雪辱せんとする

バーノンフォレスト

元ＩＢＦウェルター級王者

この試合をするためにＩＢＦの指名試合よりモズリーへの挑戦を優先したためＩＢＦ王座は剥奪。

王座をとられてもモズリーに向かう彼に自信をどこからくるのか？

プロになって脚光を浴びるモズリーにアマチュア時代と同じく黒星をつけることができるか？

試合経過

１ＲＤモズリーがジャブを突きつつ距離の測定をして攻め、攻勢を取る

２ＲＤフォレストの右ストレートがモズリーの顔面を捉え、モズリー足が棒のようになりモズリーダウン、その後なんとか持ちこたえるが残り３０秒くらいでフォレストの連打の後に引き落とされてダウン、このラウンドでモズリーは２度ダウンを喫する。

３ＲＤモズリー足を使ってダメージの回復を図る。

４ＲＤフォレストのアッパーがモズリーを捉え、足を使い回復しかかっていたモズリーの戦力を削る。

５ＲＤモズリーが右のいいカウンターをＨＩＴさせフォレストはクリンチ、しかしその後フォレストが攻撃を仕返してお返し。

６～８ＲＤフォレストが前進して攻勢、モズリーが攻撃をするとクリンチで逃れて体力を削ぐ。

９ＲＤモズリーが回復しだしてよく手を出しモズリー久々にポイントをとる。

１０ＲＤフォレストが回復しだしたモズリーにアッパーやフックを当ててモズリー大きくぐらつく

１１・１２ＲＤモズリー起死回生の一発をあてようとするがそれをフォレストはクリンチで逃れつつこうせいをとる。

結果は３-０でフォレストの判定勝ち。タイトル獲得。

李的考察

意外な結果になった、私はモズリーが圧倒的な強さを見せて勝った試合しか見ていなかったこともあるが、これも格闘技の不思議な現象のひとつであろう。

モズリーの天才的なパンチをよけるセンスの隙にフォレストの見事な右ストレートが同じタイミングにかち合った。これが明暗をわけた。

しかもそこから回復しようというモズリーの戦力を時折パンチで挫いて尚且つクリンチによる継続的にスタミナを消耗させたフォレストの作戦がその差を明白にしたといえよう。

李的採点↓