クラウドはフェンリルを飛ばしていた。 特にすることも無く自分の苛立ちをそのアクセルにあずけて飛ばしている。 風の音が騒がしく、遠くの景色がこちらに飛び込んでくる。 「 いつまで くすぶってんだ オレは…」 ふとスピードを緩め 自分の家にバイクを止める。 帰るなり 彼の大好きなウィスキーを取り出し一気に飲む。 愛する人 ティファにさよならと言われ 最愛の人を失ってからというもの 彼はいつもこんな調子だ… そしてまたティファに復縁を申し込む手紙も書きかけで破り捨ててしまった。 「こんな手紙で戻ってくるなら いいよな なあ ティファ」 いつもいた台所に目をやり無理やり皿を洗う彼女を投影しようと試みる。 酒の酔いがそのイマジネーションを強めてくれる、 演じていれば 少しはそこにいてくれているようなぬくもりを感じるのだ。 そのままクラウドはベッドに横になり 左手を横に出し 「手をつないで寝よう… ティファ…」 ぎゅっと一度握り締めそのまま眠りに付く 次の朝 たしかティファと一緒に … って自分が想像した だけなのに 「 ティファ…」 戻らない人の名前を呟き また 眠りに付いた。 END PS・氷室京介さんのMISSING PIECE の歌詞 「二人で眠った部屋を記憶だけで散らかして 一人で目覚める朝にその名前を囁く」 の歌詞にインスパイヤーされた小説です。 小説一覧へ TOP本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
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