左記の相関図にある人物を ここで簡潔に紹介する。 画像は光栄三国志Ｘより
漢室復興を掲げて 挙兵各地を転戦して 孔明を三顧の礼で迎え 遂に蜀を建国 関羽・張飛の弔い合戦 を「呉」に挑み敗北 病に倒れ、孔明に後事を 託すが次代の劉禅の時に 蜀は滅亡。 しかし劉備の意志は 蜀滅亡のその時まで 姜維の中に生き続ける。
魏に立ち向かう為 粉骨砕身するもライバル の司馬懿と五丈原で対峙する 陣中で死亡。 劉備から受け継いだ 漢室復興の悲願を姜維に託す 孔明が司馬懿に敗れたように 彼等の後継者同志の戦いも 魏軍に軍配が上がる事となる
最初は魏の副官として 登場し孔明を悩ませるが 孔明の計に掛かり降伏 孔明の秘蔵っ子として 彼の意思を継ぎ孔明の 死後魏討伐を心に決める ６度の魏侵攻を行うが 「師」孔明程の脅威を 与えることなく失敗。 魏の侵攻戦を防ぎきれず 蜀は滅亡。鍾会の反乱に 同調するも果たせず 魏が司馬氏に簒奪され 魏の原型がなくなっている その時に姜維は 劉備の漢室復興という国是 を孔明から受け継ぎ その魂を内に秘めて 最期まで闘った。 劉備の意志は息子ではなく 劉備から軍師孔明へ 孔明から姜維へと 家臣への信頼関係 と共に流れ散っていった。
劉備の後継ぎ２代目皇帝 政治に無関心で孔明 存命中は政治を一任 し魏に侵攻させる気 を起させなかったが 孔明の死後は宦官の黄皓 を重用するなどして 国内を腐敗させ対魏侵攻 に自身は一度も戦わぬ まま降伏。蜀滅亡後も 楽しく余生を送った
三国時代の最大の英雄 最も強大な魏を建国する 人材を広く求めて 司馬懿を登用。 彼の策略を高く買うも 司馬懿には気をつけろ と言及している 彼の恐れていたように 司馬懿は政権交代を果たし 魏を傀儡政権へと変え 司馬懿の孫「司馬炎」が 魏を滅ぼし三国を統一する
曹家２代目の後継者、 漢の献帝に譲位を迫り、 漢を滅ぼす。 魏最初の皇帝となる 冷徹な事で知られ、 兄弟や親族に対する 処置は非常に厳しかった 政治手腕に長け、詩も好み。 またニ刀流の使い手で 騎射にも巧み才能豊かな 皇帝であったが その才能を十分に開花 せぬまま４０歳の 若さで没した。 司馬懿、曹真に後事を託す 彼の親族を敵視する姿勢や 自分の後継者争いに味方した 事で信任を得た司馬懿の 台頭により曹家から 司馬氏への政権交代のレール が敷かれたとも言えるの ではなかろうか
曹丕の息子で２代目魏皇帝 聡明で祖父曹操に愛された 諸葛亮に呼応した呉の侵攻戦 に親征し、蜀に対して一度 謀反の疑いがあると 左遷した司馬懿を派遣する などして危機を脱した その後は無駄な宮廷造営や 皇后に死を命じたり暴君的 になり、乱交がたたり若死 する。死に際して父曹丕 と同じく司馬懿と曹爽に 後事を託す。 後に司馬懿が曹爽を誅殺し 司馬氏の台頭が起こる その布石がここにも見られる
曹叡の後にわずか８歳で ３代目皇帝となる 司馬一族の専横に対抗し 司馬氏打倒を計画するが 露見し廃位させられる。
曹芳廃位後の司馬師に 擁立され４代目皇帝となる 曹芳と同じように司馬氏 の専横に絶えられず 自ら兵を率いて闘おう とするが果たせず討たれる
魏最期の皇帝 皇帝としての実権は既 になく、司馬炎の禅譲に 従い自らは陳留王となった
曹丕の死に際して司馬懿 と共に曹叡を補佐するよう 遺言される。 司馬懿が曹叡に左遷される 時に司馬懿を弁護した。 司馬懿とは互いにライバルで あったがお互いに認め合い 尊重しあっていたが 子の曹爽の代になると そのバランスは崩れて しまうこととなる。
曹真の子 政敵司馬懿を 実質的に失脚させて 曹家でなければ人ではない といわんばかりの専横を 行うが司馬懿のクーデター に敗れて殺害される
曹操に見出されて仕える。 曹操に危険視されているのを 感じて慎重に徐々に出世する 曹操には危険視されるが 後継者争いで次代曹丕には 信頼され、曹叡の代には 一度左遷されるが謀反を 制し公孫淵を討伐し信任され 勇将曹真とは譲り合いを 主として信頼される、 ここまでは慎重に事を 運ぶが曹爽に代にクーデター を果たし政権を実質的に握る にいたる。 息子や孫も才能に恵まれて おり、後に蜀や呉を滅ぼす 人材も発掘するなど、 三国志という一時代を 征した裏の英雄と言えよう 長男の司馬師には 慎重に事を運ぶよう遺言する ４代に使えて慎重に少しずつ 時代を自分の物とした人と して説得力のある遺言である
司馬懿の長男。司馬懿の遺言に 反して傲慢に振舞い暗殺 されそうになるが未然に防ぐ 母丘倹の反乱も鍾会と共に 防ぐが目の瘤が悪化し死去 司馬師の時には曹家の権威が もうなくなっていた。
兄の暗殺を未然に防ぐなど 活躍、司馬師の後を継ぐ。 鍾会らに蜀討伐を命じて蜀を 滅ぼす。 謀臣・鍾会の反乱を暗に 読んでおり成功しない事まで 予言している。 兄司馬師を尊敬しており 自分の後を兄の息子に 継がそうとしたが反対の 意見を採用し司馬炎に あとを託す。
司馬昭の後を継ぎ魏から 帝位を譲り受けて 「晋」を建国。 杜預を派遣し呉を滅ぼし 三国を統一する。
司馬師の母丘倹討伐時に随行 作戦担当で才能を発揮 司馬師の舌を巻かせた。 トウ艾と共に蜀討伐に赴く トウ艾と不仲になり彼より 先に成都奪取を試みるが 姜維に阻まれて 先を越される。 トウ艾の行動を謀反として 謀略で逮捕命令を出させて 結果的に蜀を握る。 司馬昭が予言した通り 謀反を起こすが自分の 部下衛カンに裏切られて 失敗する。 策士、策に溺れるとは 鍾会によく当てあまる 言葉であろう。
若い頃は吃音で重用され なかったが司馬懿に才能 を見出される 鍾会と共に蜀討伐に赴き 劉禅を降伏させて成都を 落として蜀を滅ぼす。 この好機を逃すべからず と司馬昭に呉討伐を進言 するが逆に危険視されて しまい、そこを鍾会に 漬け込まれ自分の部下 まで利用されて殺害 される。 蜀討伐の功績を果たした 英雄と思えないあえない最期 を遂げる。
司馬懿に愛され娘を貰う。 荊州の指揮官羊コに後任を 託される。 彼の意思を継いで呉を侵攻 し、三国統一の任を果たす。 鍾会の部下として蜀討伐に 随行していたが鍾会の反乱に は同調せず。トウ艾を尊敬 しており彼等を陥れた 衛カンを非難し、 姜維の才能を褒め称えている 左伝春秋伝をこよなく愛して おり、その体系を整えた 学者としても有名である 杜甫は彼の子孫である
呉３代目の当主で初代呉皇帝。 部下を愛でる事で地域実力者 の同盟という性質の国内を まとめるが晩年は決断力 が鈍り、後継者問題など で有能な陸遜などを 悶死させるなどし、 国力の衰退を招いた。
２代目呉の皇帝。 諸葛カク・孫峻・孫チンなど 専横に悩み、耐えられず 殺害を試みるが失敗。 廃位させられた。
孫チンの専横に苦しむが 殺害に成功した。 蜀滅亡の危機に ３方向から蜀を併呑しよう としたが間に合うわなかった。
孫呉最期の皇帝 皇帝即位前は聡明で名を しられたが即位後豹変し 暴君となる。 有能な臣下を左遷や殺害 を行い晋に無理な戦を 仕掛けて国力を疲弊させて 呉滅亡への道を加速させる 呉侵攻戦の杜預の軍も 食い止められず蜀と同じく 一回の侵攻戦で呉は 滅ぼされて三国統一なる 漢が揺らぎ始まった 戦国時代が統一されるのに 184年に始まった黄巾の乱 から数えて約100年を要した。 劉備や曹操・孫堅が 起こした３国は 禅譲されるか、もしくは 一回の侵攻戦で滅びる あまりにも、あまりにも儚い 歴史を記す事となる。 その儚き１００年に 後世人は魅せられる 儚く散っていった将軍 身を賭して仕えた軍師に 1700年の時を越えて… しかしその後 五胡十六国時代へと 戦乱の時代へと再び転移する 悲しいかな人間は 「治世にあっては乱を望み 乱にあっては治世を望む」 そういう生き物であるらしい。